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お金を借りに来た叔父
私が「自己破産」という言葉を始めて知ったのは、小学校4年生の時のことでした。
家族同士で旅行に行くなどし仲の良かった、私の父親の弟、つまり叔父の家族に起こった出来事が今でも忘れらず、鮮明に覚えています。
ある日、私の家に遊びに来た叔父家族。
叔父の家族は子ども2人の4人家族です。私の父は長男なので本家で、祖父母と同居していました。
いつものように、いとこ2人と別の部屋で遊んでいたのですが、祖父母や叔父のいる茶の間から祖父の怒鳴り声が聞こえてきて、びっくりした私たちは様子を覗きに茶の間のドアの前まで行きました。
茶の間からは、泣き声と「お金」「借金」等の言葉が聞こえてきて子どもながら、叔父はお金を借りに来たのだと理解しました。
叔父は以前にもお金を借りに来たことがあり、私の父もお金を貸していたのです。原因は「ギャンブル」。パチンコと競馬が好きだった叔父。これは後でわかった話ですが、借金は500万円近くあったそうです。
結局この時は、祖父がお金を立て替え借金は返済できたのですが、これでは終わりませんでした。
その後も借金を繰り返し、結局叔父夫婦は離婚、その後叔父がうちに遊びに来ることはなくなり、叔父が「自己破産」したとの知らせが入っただけでした。それを偶然耳にしてしまった私は母に、「じこはさんって何?」と尋ねたことを覚えています。
今考えると、借金取りが本家である私の家に来る前に叔父なりに考えてとった行動だったのでは、と思います。
私たち家族には被害はありませんでしたが、結局祖父と私の父が借金返済の為に貸したお金は、戻ってきませんでした。
現在、叔父の行方はわかりません。
「お金は怖い」「ギャンブルは怖い」と小学生ながらに痛感した出来事でした。
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